西宮北口駅二階コンコース

西宮北口駅二階コンコース

都会的なデザインの二階コンコース。ユーウツな月曜の朝にこの日差しはまぶしすぎる!?

『討ち入り』帰りの翔子と、女子大生のミサ、大学生の圭一と美帆、女子高生の悦子たち。彼らは、同じ西宮北口行きの阪急電車に乗り合わせ、皆、西宮北口駅で下車します。

皆、それぞれ行き先は違いますが、一様にホームから階段を上がり、「二階のコンコース」へ向かいます。

というのも、西宮北口駅というのは、他の路線へ乗り換えるにしても、改札を出るにしても、二階コンコースを経なければならない構造になっているんですね。

西宮北口駅のコンコースは、広く、天井は高くて一部がガラス張りになっており、解放感あふれる空間です。ガラス張りの天井の下には、緑の植え込みで囲まれた、ベンチのあるウッドデッキの広場が。広場中央には、「カリヨンの鐘」が建てられており、沿線の人々の待ち合わせスポットとして活用されています。

周囲には、豚まんで有名な551の蓬莱や、本屋「ブックファースト」、CDショップ「サウンドファースト」、それから洋菓子屋さんや花屋さん、雑貨屋さんなどなど。帰宅前にちょっと寄り道したり、お土産を買ったりするのに最適なお店が揃っています。

しかし、小説『阪急電車』の登場人物たちはそれどころではありません。カツヤのアパートから自分の荷物を引き払いに行くミサは、神戸線の神戸方面行きのホーム(1・2番のりば)へ階段で下りて、やってきた最初の普通電車に乗り込んだはずです。

翔子については、宝塚方面行きホーム(6・7番のりば)からコンコースへの階段へ向かうところまでしか描かれていませんが、おそらく寄り道せずに茨木市の自宅に向かったことでしょう。その場合、神戸線の梅田方面行きのホーム(3・4番のりば)への階段を下りることになります。

そして、恋の予感でうきうきしている圭一と美帆は「ちょっと珍しいもの」を見るために、悦子たちはアイスクリームを食べるために、それぞれ北改札口を出て、隣接するショッピングビル「アクタ西宮」方面へ向かいます。

ちなみに、美帆は当初の予定では、阪神国道駅近辺にある下宿先へ帰るため、コンコースを横切って5番のりばに向かうはずでした。

5番のりばは、今津線の南側の終点・今津駅方面行きの電車が発着するところ。今津線は西宮北口駅で分断されていて、阪神国道と今津の2駅に行くには、同じ路線であるにもかかわらず、乗り換えが必要となっています。