逆瀬川駅の階段

逆瀬川駅の階段

この階段を二段飛ばしでダッシュとは…征志の身体能力の高さがうかがい知れます。

武庫川の中洲の「生」という字をかたどったオブジェの意味について、阪急電車の中で議論を交わした征志とユキ。「生」という字で生ビールを連想したというユキは「次会った時、一緒に呑みましょうよ」と、自分から征志を誘った後、逆瀬川駅で電車を降ります。

次の小林駅が自宅の最寄り駅である征志は、本来ならそのまま電車に乗って行くはずでした。

しかし、中央図書館でユキの方からもロックオンされていたということが分かったというのに、また偶然会う時を待っているわけにはいきません。

そこで、一拍遅れはしましたが、電車を飛び降り、ユキを追って階段を駆け上がりました。

逆瀬川駅の西宮北口方面行きのホームに階段は一本しかありません。ということで、この写真の階段が、征志が駆け上がり、ユキを無事つかまえることができた階段、そしてそんな2人の様子を微笑ましげに見守っていた時江がいた階段に間違いないと思われます。

逆瀬川駅は、「橋上駅」といって、地上にあるホームと線路をまたいで駅舎があるタイプの駅です。よって、改札とホームを行き来するには、階段やその脇にあるエスカレーター(これは上り専用ですが)、エレベーターを利用する必要があります。

ユキは、家に帰るために改札へ向かうため、一方、時江は、孫の亜美ちゃんと逆瀬川駅前にある「この界隈でいちばん大きな百均」から、仁川にある家に戻るために電車に乗るためにこの階段にいたというわけですね。

小説『阪急電車』を読むまでは、何の変哲もない階段だと思っていましたが、物語を踏まえてあらためて眺めてみると、特別な階段に思えてくるので不思議なものです。