宝塚音楽学校

宝塚音楽学校校舎

宝塚大橋から望む宝塚音楽学校

小説『阪急電車』の下りの宝塚南口駅の章に、「電車が鉄橋を渡ると宝塚音楽学校のおとぎの国のような建物が見えてくる」とあります。この「宝塚音楽学校」とは、実在する施設です。予科・本科合わせて2年制の宝塚歌劇団団員養成所。いわゆるタカラジェンヌの卵たちが学んでいる学校なんですね。

宝塚音楽学校の校舎は、武庫川鉄橋の宝塚駅側のたもとにあります。オレンジのスパニッシュ瓦の屋根、グリーンと白のアーチ型の窓、凹凸のある塗りで仕上げられたベージュ色の外壁(小説では「レンガの外壁」となっていますが、実際は違います)。

線路を挟んで隣り合う宝塚大劇場とはほぼ同じデザインで、二棟並んで、まさにおとぎの国のような景観を作り出しています。

しかし、中にいる生徒さんたちが、おとぎの国の住人のようにフワフワしているかというと、決してそんなことはありません。まず、宝塚音楽学校は、よほどの天才でもなければ、フワフワしていたら絶対入ることができない学校です。毎年行われる入試の定員が40名なのに対し、受験者は1000名前後。「東の東大、西の宝塚」と言われるほどの難関なんです。

そして、東大入試よりさらに厳しいと思われるのは、容姿端麗条項と年齢制限があること。宝塚音楽学校は、義務教育終了から高卒までの年齢(15歳〜18歳)の見目よい女子しか受けられないんですね。幼いころから音楽や踊りの訓練を積み重ね、若い、しかも限られた時期に力を出し切ることができた精鋭、それが宝塚音楽学校の生徒さんたちです。

しかし、そんな彼女たちでも、学校を卒業して宝塚歌劇団に入った後、皆が皆タカラジェンヌとしてずっと活躍できるわけではありません。スターのポジションは限られています。

女の世界ですし、色々と過酷な競争もあるようですが、ユキと征志の甘い甘い恋愛模様が描かれている場面に登場する建物です。

ここではあまり深入りせずにおきましょうか^^;