阪急今津線宝塚南口駅

宝塚駅から今津線に乗り込んだ征志とユキが、話に夢中になっている間に通り過ぎてしまっていた、という存在感のない駅として描写されているのが宝塚南口駅です。もっとストレートに「寂れた駅」とも書かれています。

少し気の毒な気がしますが、駅前に立って周囲をぐるりと見回してみると、それも無理はないかなという気がします。駅自体は対面式の2面のホームを持つ小さな高架駅で、駅前にこれまた小さなロータリー。

ロータリー中央には、ちょっとした広場があり、ベンチもありますが、ここでくつろごうとすると、鳩が大挙して襲ってくるためか、座っている人を見たことがほとんどありません。

ロータリー前には、阪急系列のスーパーマーケット「OASIS」やクリーニング店、薬局などが入居している「サンビオラ」という複合商業施設がありますが、おせじにも活気があるとは言えません。この宝塚南口駅周辺は、かつては日本の駅前再開発のさきがけとして注目を集め、その後の多くの登場駅のモデルとなったと聞いたら、皆、ちょっと驚くだろうなあと思います。

ただ、現在(2010年)、数年前に取り壊されたサンビオラ3棟の建て替え工事が進んでいます。タワー型のマンションと商業施設の複合ビルが建つそうですが、さて、これが再々開発となり、昔の賑わいを取り戻すことができるでしょうか。楽しみです。

サンビオラの他の周辺スポットとしては、宝塚ホテルがあります。改札を出て、階段を下り、左に曲がって駅舎を出るとすぐのところにある、緑に覆われた瀟洒な洋館がそうです。

小説の中では、登場人物のひとりOLの翔子の「討ち入り」の舞台であり、女子大生のミサが同じ車両に乗り合わせたうるさい「奥様達」が日常的にランチに利用しているであろうスポットとされています。

なんだか、いいイメージに描かれていませんね^^;小さいけれど、歴史の重みを感じさせられるいいホテルだと私は思うのですが。