宝塚ホテル

宝塚ホテルエントランス

宝塚ホテルエントランス

宝塚ホテルは、武庫川の右岸、宝塚南口駅のすぐ隣にある1926年(大正15年)創業のホテルです。当初は、阪急とは無関係でしたが、創業して数年後に阪急が事業を引き継ぎ、現在は、阪急阪神第一ホテルグループの系列に属しています。

宝塚大劇場まで歩いて約10分という立地ですので、遠方から来る宝塚歌劇ファンの利用者が多く、ホテル側も宝塚観劇と宿泊がセットになったプランを用意しています。

また、レストランも、バイキングレストラン、中華料理、鉄板焼き、ビアケラーなどバラエティ豊富で、ちょっと特別な日の食事の場としても最適です。

建物は、赤い三角屋根が印象的な瀟洒な洋館で、周囲には大木が茂っており、外観からも歴史と伝統を感じさせられます…

と言いたいところですが、館内のレストランのバイキングや、館内ホールで開催される各種イベントの下世話な看板が、でかでかと正面玄関前に掲示されていることがあり、何とも惜しい感じをかもし出しています。

ただ、館内に一歩足を踏み入れると、厳かな雰囲気が漂っており、従業員の皆さんの立ち居振る舞いにもソツがなく、さすが老舗ホテル、と思わせられます。

小心者の私などは、玄関を入ってすぐ左にあるロビーショップ(宝塚ホテルオリジナルのお菓子や、オリジナルグッズ、宝塚歌劇関連のグッズなどを扱っている)に行きたくても、いつも腰が引けてしまい、滅多に入ることができません。

小説「阪急電車」の中では、宝塚ホテルは、翔子の「討ち入り」、すなわち翔子の元彼と、その彼を寝取った同僚の結婚式の舞台として登場します。

同僚は、翔子を呼ぶのは気に入らなかったに違いありませんが、武庫川のほとりの、小さいけれども美しい老舗のホテルでのつつましやかなウェディング。

「夢見がちな」同僚にとっては、最高の晴れの舞台になるはずでした。ところが…って、映画や小説をご存知の方ならおなじみのあの展開、宝塚ホテルのウェディング部門にとっては、イメージダウンではないのかといささか心配になってしまいます。

あと気になるのは、宝塚の高級中華料理店(ファミリーランド跡地の「龍坊(ロンファン)」だと思われる)のコースランチを食べに行く予定だった「奥様」たちのお話。

電車内での時江、ユキたちとの攻防の後、「そんな気分じゃなくなったわ、今日は宝塚ホテルでランチにしましょ」と、宝塚ホテルの特別感、高級感を歯牙にもかけないような言葉を吐き捨てて南口駅で下車する場面があり…この辺は映画の中では一体どう扱われることになるのでしょうか?